- 資産運用に興味があるけど、投資で損をするのが怖い
- 特にFXは「リスクが高い」と聞いているので、投資に踏み出せない
今回はそんな方向けに、リスクの低い手法をお伝えします。
まずは質問、
FXでしっかり稼いでます!
そう聞くと、どのようなイメージを抱くでしょうか?
- ハイリスクな方法で無茶して稼いでる
- 四六時中パソコンに張り付いて、為替チャートを眺めている
こんなイメージですかね。
確かにこれで大儲けする方もいますが、わたしには耐えられません。
為替の「上げ・下げ」に一喜一憂し、ドカンと損をすることもしばしば・・・投資からの退場者が多いのも現実です。
FXが「ハイリスク」って言われるのは、このイメージがあるから。
ですが・・・
FXでも「低リスクでしっかり利益」を得る方法があります。
それが今回紹介する、スワップポイントのサヤ取り(スワップアービトラージ)です。
低金利の通貨を売り、高金利の通貨を買うことで受け取れる金利差額のこと。
例えば、米ドルは日本円より高金利です。そこでFX会社で「米ドル/円」を買うと、金利差をスワップポイントとして得られます。
このスワップポイントは、FX会社によって異なります。
つまり、スワップポイントが高い会社もあれば・低い会社もあるということ。
このFX会社間の差を利用することが「スワップポイントのサヤ取り」です。
そんな疑問に答えるべく、本記事ではスワップポイントのサヤ取りを基礎から解説します。
- スワップポイントのサヤ取りとは?
- サヤ取りの実践方法
- サヤ取りのメリット・デメリット
- サヤ取りの運用に適したFX会社
目次
スワップポイントのサヤ取りとは?
スワップポイントのサヤ取りとは何か?まずは結論から。
- 同じ通貨で「買い・売り」を両建てし、為替変動の損失を回避
- 「買い・売り」のポジション毎にFX会社を分ける
- 会社毎のスワップポイントの差が利益になる
スワップポイントは金利差によって得られる利益ことです。
最初の例のように、FX会社で「米ドル/円」を買えば、金利差分のスワップポイントが得られます。
逆に「米ドル/円」を売ると、スワップポイントを支払う必要があります(マイナススワップ)。
だけど買い続けた場合、為替の下落でスワップポイントを上回る損失が発生するかも。
為替の影響による損失は、スワップポイントの積み上げを簡単に超えるため、必然的にリスクは高くなります。
しかし、今回紹介するスワップポイントのサヤ取りは
為替変動による損失リスクを回避しながら、利益を得る方法です。
例えば、1ドル100円のときに1万通貨(100万円分)を両建てするとします。
その後、相場が変動して1ドル90円になると損益はどうなるでしょうか。
- 買いポジション : -10万円
- 売りポジション : +10万円
合計すると0万円。つまり損失も利益もなしです。
また、同じFX会社で両建てするとスワップポイントもゼロかマイナスになります。
以下のように、会社を分けて両建てすれば利益になります。
このように両建てポジションを保有した後は、為替変動が起きても常に利益が出るわけです。
スワップポイントサヤ取りの実践手順
さっそく実践方法の説明に入ります。
サヤ取り実践にあたっての手順は大きく3ステップです。
- サヤ取りに有利なFX会社の口座を開設
- 利益が大きい通貨ペア・FX会社を探す
- FX会社に入金して運用開始
始め方①FX会社の口座開設
スワップポイントのサヤ取りを始めるために、最低でも2社のFX口座を作る必要があります。
ただ、国内だけでもFX会社は多くあり、どの会社で開設すべきか迷うはず。
その時々によって、サヤ取りに向いているFX会社は変わります
口座開設は無料なので、最初から複数開設しておくと便利です。5分で簡単に開設完了します。
記事の最後で紹介しますね。
始め方②利益が大きい通貨ペア・FX会社を探す
スワップポイントは日々変わります。
始めるタイミングで、利益が大きい「通貨ペア・FX会社」を選びましょう。
お試しで、2019年のある日のスワップポイントを挙げてみました。
通貨 | 買い | 売り | 利益 | 参考利回り |
米ドル/円 | 85円 |
-66円 | 19円 | 2.5% |
トルコリラ/円 | 129円 | -88円 |
41円 | 5.5% |
南アランド/円 | 15円 |
-11円 | 4円 | 4.0% |
ペソ/円 | 15円 |
-12円 | 3円 | 4.0% |
ユーロ/ドル | -76円 | 102円 | 26円 | 2.5% |
(※)プラススワップが最も多く、マイナススワップが最も低い会社を選んでいます。
いずれの通貨も利益が出ますが、新興国のトルコや南アフリカ等は利回りが高いですね。
なお「参考利回り」はあくまで参考値。
毎週の最新利回りは、以下の記事でまとめているので是非チェックしてください。
始め方③FX会社に入金して運用開始
あとは実際に開始するだけです。
サヤ取りを行う2つの口座に、同額を入金してポジションを保有すれば運用開始です。
また、FXでは自己資金より大きな金額を動かすことができます。
これを「レバレッジ」といい、利益を増やすためにレバレッジは必須ですが、注意点もあります。
それはロスカット(強制決済)
サヤ取りでは「買い・売り」で口座を分けます。
そのため、為替変動が起きると一方の口座で損失が出ている状態になります。
この損失が自己資金より大きくなると、強制的にポジションが無くなる「ロスカット」が発生します。
スワップポイントのサヤ取りは、為替相場の変動に関係なくスワップポイント分の利益を得る手法。
一方の口座がロスカットされると、残ったもう一方が為替変動の影響を受けます。
残った方は、利益が出て逃げ切れる?大損をくらう?完全に運まかせ。
ここが他サイトとサトルが差別化を図っているところ(笑)
各通貨のサトル流レバレッジ戦略は、以下をご覧ください。
初心者の方へのオススメは、値動きが落ち着いている「ユーロ/米ドル」や「メキシコペソ」です 。
以下の記事では、最新のレートで最適なレバレッジを計算しています。始める直前にご覧ください。
スワップポイントサヤ取りのデメリット
イメージは付きましたでしょうか?
為替相場の影響を受けず、スワップポイントの差額をゲットする。
なんともズル・・・いや、賢い手法ですがデメリットもあります。
①大きな利益は得られない
「人生大逆転」とか「FXで億り人」を目指す方には向いてません。
現実にはトレードで大きな利益を得て、年利20%を繰り返す人もいます。
それに対してサヤ取りでは、為替相場の変動による恩恵は得られないので、良くても年利10%が限界です。
トレードで稼げる自信がある方にとって、サヤ取りは効率が悪い手法ですね。
②資金管理が必要
サヤ取りを行っていくうえで最も重要なのは「資金管理」です。
為替相場の状況に合わせて、資金移動を行う必要があります。
なぜなら、為替相場の変動で片方がロスカットされてしまうと、もう一方だけが残ってサヤ取りが成り立たなくなるからです。
例えば以下のようにして、資金移動を行ってください。
- 利益が出ている口座から、損失が出ている口座に移動
- 預金口座から損失が出ている口座に移動。その後、利益が出ている口座から預金口座に移動
これが手間ですが、よっぽどギリギリの資金で開始しない限りは大きな負担にはなりません。
スワップポイントサヤ取りのメリット
ここまでデメリットを挙げましたが、やっぱり私としてはメリットの方が強いです。
根拠を説明しましょう。
①為替相場に影響されない安心感
何度もお伝えしていることですね。
「買い」「売り」一方のポジションだけだと、為替相場の影響で大きな損失を被る可能性もあります。
含み損が発生しているときに冷静でいられるでしょうか?
私も昔は短期トレードにどっぷり浸かっていました。
含み益があると気持ちが高ぶっていましたが、含み損を抱えているときは気分がどんより・・・
回復を待ち続け、もう我慢できない含み損に達したところで損切り。なんてことも多くありました。
スワップポイントのサヤ取りは、この含み損から解放されるのが大きな強みです。
この安心感は強いですよね。
②現金に戻しやすい
他の投資とは違って、緊急時に現金化しやすいメリットがあります。
なぜなら、両建てポジションなので為替で損をしないからです。
とはいえ、サヤ取りを開始してすぐにやめると損失が発生することに注意してください。
FXでは、スプレッドという手数料(のようなもの)が発生するからです。
以下の期間を目安に、最低限続けることをオススメします。
- トルコリラ、南アランド、メキシコペソ
1~2ヶ月 - 米ドル、ユーロ/米ドル
1~2週間
まとめ:サヤ取りで安定した利益を得よう!
低リスクな手法「スワップポイントのサヤ取り」について、基礎から解説しました。
常に利益を出すことができる堅実な手法であり、私としては胸を張ってオススメします。
「資金移動の手間の割に利回りが低い」と思う方もいるかもしれません。
そうでしょうか?かれこれ3年以上実践している私はそうは思いません。
含み損を抱える恐怖と比べると、資金移動の手間ぐらいは負担じゃないですね。
最初の入金段階で安全なレバレッジにしておけば、相場が変動しても焦らず対応できます。
少なくとも定期預金の「10倍」はお金が増えますからね。
預金口座に眠らせているお金があるなら、今すぐにでも始めるべきです。
サヤ取りでオススメのFX会社
口座開設は無料!5分で簡単に完了します。
みんなのFX・LIGHT FX
- 新興国(トルコリラ・南アランド・ペソ)のスワップポイントに強みあり。
- スプレッドが業界最低水準。スプレッド縮小キャンペーンもあり。
- 口座開設キャンペーンが熱いので、キャッシュバック狙いでもアリ。
みんなのFXとLIGHT FXは同じ運営会社「トレイダーズ証券」。サービスも良く、顧客満足度も高いようです。
毎月のようにスプレッド縮小キャンペーンがあるので、これに相乗りするとスプレッドの回収が早くなります。
セントラル短資FX
- 「メキシコペソ」「ユーロ/米ドル」のスワップが強い。
- スプレッドが業界最低水準。ツールも使いやすく便利。
2018年後半からスワップ面の強みを押し出しており、勢いのある会社です。
GMOクリック証券 FXネオ
- 全通貨スワップポイントが高い。
- スプレッドも業界最低水準。ツールも使いやすく便利。
- 口座開設キャンペーンが熱いので、キャッシュバック狙いでもアリ。
FX業界NO.1のシェアを誇っている会社です。
DMM FX・外為ジャパン FX
- 全通貨売りスワップが安定して低い。
- スプレッドが業界最低水準。ツールも使いやすく便利。
- 口座開設キャンペーンが熱いので、キャッシュバック狙いでもアリ。
DMM FXと外為ジャパン FXは同じ運営会社「DMM.com証券」です。老舗ですね。
SBI FXトレード
- 老舗であり全通貨スワップポイントが高い。
- スプレッドも業界最低水準。ツールも使いやすく便利。
- 口座開設キャンペーンが熱いので、キャッシュバック狙いでもアリ。
【くりっく365】GMOクリック・岡三オンライン
東京金融取引所を運営元とする「くりっく365」の先として有力な2社を紹介。
- スワップポイントが軒並み高い。
- ロスカット基準が必要証拠金の50%なので安全性が高い
- 公設市場なので安心できる。
くりっく365はスワップやスプレッドが各社同じなので、複数社で口座を持てば有利に運用できます。
他にもおすすめはありますが、本記事では入門として、上記をおすすめします。
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実際に始めるにあたっては、他の記事も参考にしてください。
以下の記事では各通貨の戦略をミッチリと練っています。
以下の記事では、最新のスワップを集計して利回りやレバレッジ設定を一挙公開しています。
FXと同じようにレバレッジを効かせる商品で、配当金を貰い続ける投資方法もあります。
これもポートフォリオに加えると分散効果が出てきます。
この記事が、皆様の資産運用計画の一助となれたら幸いです。
では、また。