【利回り2~5%】ユーロ/米ドルのスワップサヤ取りの始め方【負けない投資】

FX

FXで最も低リスクな手法「スワップポイントのサヤ取り」

今回は「ユーロ/米ドル」での実践方法を紹介します。

やり方さえ理解すればすぐに始められ、年間2~5%の利回りが得られる方法です。

スワップポイントのサヤ取りとは?

スワップポイントとは、FXで通貨を保有することで「貰える」又は「払う」お金です。

スワップポイントは各FX会社で異なるので、その差を利用して稼ぐのが「スワップポイントのサヤ取り」です

初めての方はこちらの記事もご覧ください。

スワップポイントのサヤ取りでは、レバレッジを効かせることで利ザヤを伸ばせます。

しかし、レバレッジを大きくすると今度はロスカットの危険が・・・

そんな不安を払拭すべく、本記事では以下を徹底的に解説します。

この記事でわかること

  • スワップサヤ取りの方法
  • サヤ取りで得られる利益と費用
  • ユーロ/米ドルの特徴
  • リスクを抑えるためのレバレッジ戦略
サトル
この記事をしっかり読めば、迷いなく始められますよ。

(初心者向け)スワップポイントのサヤ取りの基本はこちら。

【低リスクFXの決定版】スワップポイントのサヤ取りで安全に資産運用【基礎から解説】

2019年3月28日
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FX各社のスワップポイントを比較

スワップポイントのサヤ取りは、各FX会社のスワップポイント(スワポ)の差額が利益になります。以下のイメージ。

有利な会社を組み合わせて、スワポの差額を頂くってことですね。

 

そのため最低でも2社のFX口座が必要です。

有利な会社で運用するために、あらかじめ複数社の口座を作っておくことをオススメします。

 

そこで、各社のスワポ(1万通貨あたり)を調べてみました。以下の表をご覧ください。

2019年4月時点のスワップ
会社 買い 売り スプレッド(pips)
みんなのFX -89  89 0.3
LIGHT FX -89  89 0.3
GMOクリック証券FXネオ -96 93 0.4
DMM FX -82 82 0.4
外為ジャパンFX -82 82 0.4
セントラル短資FX -106 96 0.3
 ヒロセ通商 -134 22 0.4
SBIFXトレード -102 100  0.48
JFX|マトリックストレーダー -133 22 0.4
マネーパートナーズFX -106 78 0.3
FXブロードネット -105 89 0.3
FXブロードネット ライト -105 89 0.3
外為オンライン -130 90 1
FXプライムbyGMO -108 100 0.6
ひまわり証券FX -130 90 2
アイネット(ループイフダン) -125 90 0.7~1.5
外為オンライン
(くりっく365)
-108 108  1.4
岡三オンライン
(くりっく365)
-108 108  1.4
FXブロードネット
(くりっく365)
-108 108  1.4
 ライブスター証券FX -125 90 1.4

(※)2019年4月時点。1ドル111円で計算。

スワポが有利となる主要な会社は以下。口座開設はこちらから。

「買い」で運用する会社
スワップポイントは日々変動しています。私の紹介時点から変わっている可能性もあるので、最新情報をチェックしてください。

最新スワップはこちらでチェック。

【毎週更新】FXスワップポイントのサヤ取り!7通貨ペアの最新の利回りを計算

2019年7月15日

ユーロ/米ドルのスワップサヤ取りシミュレーション

では2019年3月にサヤ取りを行った場合の利益をシミュレーションしてみましょう。

サヤ取りの利益計算

外為オンライン(くりっく365)とDMM FXで行った場合です。

各社の画面の見方は以下の通り。

試しに1ヶ月分をまとめてみました。10万通貨で行った場合の利益です。

1か月分のスワポ
買い 売り 利益
3月1日 -¥860 ¥1,046 ¥186
3月2日 ¥0 ¥0 ¥0
3月3日 ¥0 ¥0 ¥0
3月4日 -¥860 ¥1,024 ¥164
3月5日 -¥860 ¥1,024 ¥164
3月6日 -¥860 ¥3,050 ¥2,190
3月7日 -¥2,580 ¥1,024 -¥1,556
3月8日 -¥860 ¥1,024 ¥164
3月9日 ¥0 ¥0 ¥0
3月10日 ¥0 ¥0 ¥0
3月11日 -¥860 ¥1,035 ¥175
3月12日 -¥860 ¥1,024 ¥164
3月13日 -¥860 ¥3,083 ¥2,223
3月14日 -¥2,580 ¥1,035 -¥1,545
3月15日 -¥860 ¥1,057 ¥197
3月16日 ¥0 ¥0 ¥0
3月17日 ¥0 ¥0 ¥0
3月18日 -¥860 ¥1,080 ¥220
3月19日 -¥860 ¥1,068 ¥208
3月20日 -¥820 ¥3,194 ¥2,374
3月21日 -¥2,460 ¥1,057 -¥1,403
3月22日 -¥820 ¥1,035 ¥215
3月23日 ¥0 ¥0 ¥0
3月24日 ¥0 ¥0 ¥0
3月25日 -¥820 ¥1,035 ¥215
3月26日 -¥820 ¥1,080 ¥260
3月27日 -¥820 ¥4,018 ¥3,198
3月28日 -¥2,460 ¥1,102 -¥1,358
3月29日 -¥820 ¥1,091 ¥271
3月30日 ¥0 ¥0 ¥0
3月31日 ¥0 ¥0 ¥0
合計 -¥24,460 ¥31,186 ¥6,726

※1ドル:111.3円で計算

10万通貨の両建てで1か月6,726円の利益となりました。

スプレッド(手数料)も必要

実際に注文する際、スプレッド(手数料)も発生します。

スプレッドとは?
 スプレッドとは、買値と売値の差を指します。

各業者は、Bid(売り)・Ask(買い)のレートを同時に出しています。

Bid:売るときのレート

Ask:買うときのレート

このレートは同じではなく、必ず「Bid<Ask」です。

例えば、「Bid:91.125円」「Ask:91.155円」の場合、買ってすぐ売ると0.03円(3銭)分の損です。

1万通貨だと300円の損失。

このBidAskの差をスプレッドといいます。スワップサヤ取りはスプレッド分の損失からがスタート。

ユーロ/米ドル等の通貨単位が円じゃない通貨ペアはpipsと表されます。

pipsにドル円の価格を掛けると金額が出せます。

具体的には以下の通り。

スプレッド 10万通貨 30万通貨 100万通貨
外為オンライン
(くりっく365)
1.4pips ¥1,558
(14ドル)
¥4,675 ¥15,582
DMM FX 0.4pips ¥445
(4ドル)
¥1,002 ¥3,339
合計 ¥1,892 ¥5,676 ¥18,921

※1ドル:111.3円で計算

10万通貨だと、最初に1,892円の赤字ですね。

サヤ取りを1週間程度運用して回収できる金額です。

スプレッドが狭い通貨なので、初期費用の回収が早いのがメリット。

10万通貨で運用した場合のまとめ
  • 最初の1か月の利益は「4,834円(6,726-1,892)」
  • その後は毎月「6,726円」が貰える。年額にして80,715円。

注意すべきはロスカット

スワップサヤ取りのリスクは「急な為替変動によるロスカット」。

想定外の急落が発生し「買い」口座がロスカット(強制決済)されると大変です。

残った「売り」口座は、為替レートで大きな損をするかもしれません。

 

ロスカットを防ぐためは、以下の状態を死守する必要があります。

必要証拠金は「ポジションを得るために絶対に必要とする金額」のこと。

入金額から含み損を引いた金額が、必要証拠金を下回るとロスカットが発生します。

ユーロ/米ドルの値動きはどうか

ユーロ/米ドルは先進国通貨の組み合わせ。取引量も多く、値動きは大きくありません。

その点でスワップポイントのサヤ取りに非常に向いている通貨ペアです。

 

実際の為替変動がどれほどなのか、過去チャートをご覧ください。

基本的に横ばいの動き。値動きの激しい新興国通貨とは比べものにならない安心感です。

とはいえ1年で0.1ドル程度(約10円)は上下するので油断禁物。

 

1日でどれほど値動があったかも見てみます。

2008年のリーマンショック時に記録した「0.0526(526pips)」が最大の変動幅

 

もうひとつ見方を変えて、1日の値動きの変動率(高値と安値の差)を見てみます。

変動率が最も大きかったのは、イギリスのEU離脱(ブレグジット)が国民投票で決まった日の4.5%でした。

サトル
トルコリラや南アフリカランドは、1日で約20%の変動率。ユーロ/米ドルはまだ安心感がありますね。

これらを念頭において、スワップポイントサヤ取りのレバレッジ戦略を立てます。

サトルのレバレッジ戦略を紹介

ロスカットを防ぎつつ、最大限の利益を得るためのレバレッジ戦略を考えました。

サトル
ちょっと難しいですが、これを理解すれば為替レートに関わらず私の真似が可能です。

ここからが大切。じっくり読んでくださいね。

必要証拠金

まずは最低限必要な金額(必要証拠金)から。以下の計算式で求められます。

(通貨のレート × 保有通貨数 × ドル円レート )/レバレッジ

ユーロ/米ドルのレート(1ユーロ1.124ドル、1ドル111.3円)に当てはめると、以下のようになります。

レート 数量 レバレッジ 必要証拠金
1.124 1万通貨 25倍 ¥100,081
10万通貨 25倍 ¥1,000,810
50万通貨 25倍 ¥5,004,048
100万通貨 25倍 ¥10,008,096

(※)必要証拠金は両建て分の合計。

必要証拠金は最低金額(レバレッジ25倍)なので、レートが動くと即ロスカットです。

この必要証拠金をベースとして、ロスカットを防ぐための余裕資金を考えます。

サトルのレバレッジ戦略

まずは結論からドドーンといきます。

ユーロ/米ドルサヤ取り推奨レバレッジ

サトルの推奨レバレッジは9.9~10倍

このレバレッジで計算した結果は以下のとおり。

レート 数量 必要資金 年間利益 利回り 証拠金維持率
1.124 1万通貨 ¥250,202 ¥8,071 3.23% 250%
10万通貨 ¥2,502,024 ¥80,712
30万通貨 ¥7,506,072 ¥242,136
50万通貨 ¥12,510,120 ¥403,560
100万通貨 ¥25,020,240 ¥807,120

(※)必要資金は両建て分合計

利回りは3.23%。低リスクでこの利回りなら及第点ですね。

大きな利益は得られませんが、初期費用の回収が早いのがメリット。

初期費用がすぐ回収できれば、緊急でお金が必要となった場合でも損失無く撤退できます。

サトル
株式投資とかだと、相場次第で換金した時に損失が出ます。それがないのはメリットですね。

レバレッジに9.9~10倍と幅を持たせているのは、為替レートによって変わるから。

最新レートを基にした適正レバレッジはこちら。これを読めば今すぐ始められます。

【毎週更新】FXスワップポイントのサヤ取り!7通貨ペアの最新の利回りを計算

2019年7月15日

レバレッジ戦略の考え方

前述のレバレッジ戦略をどうやって立てたのか、その方法を説明します。

気になる方はじっくり読んでください。

 

ユーロ/米ドルは先進国通貨なので、新興国通貨のような大きな値動きはありません。

1日の最大変動率(高値と安値の差)でも4.5%程度。

この4.5%の変動をカバーできる程度を用意しておけば良いんだね?
サトル
それだとちょっと不安かな。以下の考慮もしておこう。
  • 口座間の資金移動に2日程度必要(出金がリアルタイムでない)
  • 急用や急病時に為替変動に気付けない可能性あり

そのため、1日の為替変動ではなく数日間の為替変動を考慮する方が良さそうですね。

では、以下のグラフをご覧ください。

このグラフは最大5日間までの変動率を出しています。

例えば「5日変動率」は、5日間での最安値・最高値の差をパーセンテージにしています。

各期間の最大変動率はこちら。

1日間 2日間 3日間 4日間 5日間
4.51% 6.06% 7.39% 9.00% 9.97%

下落が数日続く場合があるため、期間が長くなるほど変動率は高くなります。

5日間の変動率で計算すれば安全だけど、利回りが低下するなぁ
サトル
ですよねー、安全に運用したいけど利回りも重視したい・・・

 

そこで私は2日間の変動率(-6.06%)を採用

大きな変動は滅多に起こらないので、利回りを重視して2日分の余裕を持たせるって考え。

 

変動率6.06%は、現在のレート1.124ドルだと0.674ドル(674pips)です。

つまり、0.0674ドル(674pips)の変動に耐えられるレバレッジが妥当と考えました

でもって、実際にレバレッジを計算。

計算式はこちら
入金額=(耐えられる変動幅×保有通貨数×ドル円レート)+必要証拠金
レバレッジ=(現在レート×保有通貨数×ドル円レート)/入金額

保有通貨数を1万通貨・変動幅を0.0674ドルとすれば入金額が出せて、そこから答えが出ます。 

レバレッジは約10倍となるわけです。

参考:レバレッジ毎の必要資金

その他レバレッジ毎の必要資金です。私の戦略と異なるレバレッジとする方はこちらを参考に。

証拠金維持率が100%に近付くとロスカットの危険が迫ります。下の表にある証拠金維持率を目安に管理してください。

1万通貨
レバレッジ 必要資金 証拠金維持率 年間利益 利回り
8 ¥312,753 312.5% ¥8,071 2.58%
10 ¥250,202 250.0% 3.23%
11 ¥227,457 227.3% 3.55%
12 ¥208,502 208.3% 3.87%
13 ¥192,463 192.3% 4.19%
15 ¥166,802 166.7% 4.84%
20 ¥125,101 125.0% 6.45%
10万通貨
レバレッジ 必要資金 証拠金維持率 年間利益 利回り
8 ¥3,127,530 312.5% ¥80,712 2.58%
10 ¥2,502,024 250.0% 3.23%
11 ¥2,274,567 227.3% 3.55%
12 ¥2,085,020 208.3% 3.87%
13 ¥1,924,634 192.3% 4.19%
15 ¥1,668,016 166.7% 4.84%
20 ¥1,251,012 125.0% 6.45%
30万通貨
レバレッジ 必要資金 証拠金維持率 年間利益 利回り
8 ¥9,382,590 312.5% ¥242,136 2.58%
10 ¥7,506,072 250.0% 3.23%
11 ¥6,823,702 227.3% 3.55%
12 ¥6,255,060 208.3% 3.87%
13 ¥5,773,902 192.3% 4.19%
15 ¥5,004,048 166.7% 4.84%
20 ¥3,753,036 125.0% 6.45%
50万通貨
レバレッジ 必要資金 証拠金維持率 年間利益 利回り
8 ¥15,637,650 312.5% ¥403,560 2.58%
10 ¥12,510,120 250.0% 3.23%
11 ¥11,372,836 227.3% 3.55%
12 ¥10,425,100 208.3% 3.87%
13 ¥9,623,169 192.3% 4.19%
15 ¥8,340,080 166.7% 4.84%
20 ¥6,255,060 125.0% 6.45%

あなたのタイプ別の推奨レバレッジ

「もっと利益がほしい」又は「もっと安全が良い」って方もいると思います。

そんなあなたにおすすめプランをご紹介。

  1. リスクを許容し利益重視(若者向け)
    最大変動幅4.5%を考慮した設定。少しリスクをとって12倍でしょうか。

    レート 数量 必要資金 年間利益 利回り 証拠金維持率
    1.124 1万通貨 ¥208,502 ¥8,071 3.87% 208%
    10万通貨 ¥2,085,020 ¥80,712

    (※)必要資金は両建て分合計

  2. リスクとリターンのバランス重視(子育て世代向け)
    私と同じ設定はいかがでしょう?サトルはこの秋に2児の父になります。
  3. リスク低めで安定重視(余裕がある方向け)
    3日変動率の7.39%を考慮した設定。レバレッジは9倍です。

    レート 数量 必要資金 年間利益 利回り 証拠金維持率
    1.124 1万通貨 ¥278,003 ¥8,071 2.90% 278%
    10万通貨 ¥2,780,027 ¥80,712

    (※)必要資金は両建て分合計

 

運用で得た利益を再投資していくと、複利の効果で資産は増加します。

複利はこんなに凄い
  • 200万円を利回り3.87%で複利運用すると18年後に約400万円に。
    更に3万円を毎月積み立てると14年後に約1000万円に。
  • 200万円を利回り2.9%で複利運用すると24年後に約400万円に。
    更に3万円を毎月積み立てると15.5年後に約1000万円に。

まとめ

いかがでしたか?

投資で一番大事なのは、絶対に損をしないこと。

スワップポイントのサヤ取りは、きちんと運用すれば損をしない投資です。

サトル
貯金をしてもお金は増えません。少しの工夫で資産が増やせるのが「サヤ取り」です。お金に働いてもらいましょう!

最後にオススメのFX会社を紹介。

完全無料・5分で開設可能。始める会社の選択肢は多いほどお得です。

 

ユーロ/米ドルは新興国通貨より利回りが劣る傾向にあります。

ただし、新興国通貨は予期せぬ大暴落が発生しがち。過去に類を見ない大暴落が起きる可能性が無いとも言えません。

その点で、取引量が多く価格が安定している「ユーロ/米ドル」は運用しやすい通貨です。

この機会に是非ご検討ください。

 

その他通貨のスワップのサヤ取りについてはこちら。

FXと同じようにレバレッジを効かせる商品で、配当金を貰い続ける投資方法もあります。

これもポートフォリオに加えると分散効果が出てきます。

【初心者必見】株価指数CFDでFTSE100に投資して不労所得を得る

2019年3月1日

この記事が、皆様の資産運用計画の一助となれたら幸いです。

では、また。

 

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