【FX】スワップポイントサヤ取りのリスク「通貨国のデフォルト」について考える

FX

低リスクな投資手法として知られる「スワップポイントのサヤ取り」

確かに低リスクなのですが、通貨に対する認識が甘かったり、FXの仕組みを理解できていないと、思わぬ落とし穴に嵌ることも・・・

本記事では、スワップポイントのサヤ取りのリスク「通貨国がデフォルトしたらどうなるか」について考えます。

サトル
投資には必ずリスクがあります。そのリスクを理解したうえで、納得感のある運用をしたいですね。

スワップポイントのサヤ取りとは何ぞや?って方はこちら。

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サヤ取りのリスク「通貨国のデフォルト」とは?

デフォルトとは、直訳すると「債務不履行」。会社でいうと倒産であり、借金で首が回らなくなった状態です。

私が知っている限りでも、2000年以降は6ヵ国がデフォルトしました。アイスランド危機やギリシャ危機が記憶に新しいですかね。

国レベルでデフォルトが発生すると、その国の通貨は以下のようになります。

  1. 通貨価値がゼロになる
  2. 通貨価値が暴落する

①については、まず発生しないかと思います。通貨価値がゼロになるってことは、一国が亡びるのと同じ意味です。

現代においては、他国やIMF(国際通貨基金)の支援により国の滅亡までは食い止められるのが普通です。

IMFとは

通貨と為替相場、国際金融システムの安定化を目的とした国連合の専門機関です。主な使命は、収支が著しく悪化した国に融資を行い通貨の安定を保つことです。2008年のアイスランド危機でも、IMFは支援を行いました。

ただ、②(通貨暴落)は必ず発生します。

通貨価値は国の信用度がそのまま反映されるからです。

デフォルトすると、その国の信用は地に落ちるので、発行する通貨を手放すのは自然な流れですよね。

デフォルトによりFXのポジションはどうなる?

FXで取り扱う通貨国だと、古参の方は「アイスランド危機」を思い出すでしょうか。

アイスランド危機とは?

2008年にアイスランド共和国で発生した金融・経済危機のこと。
リーマンショックにより、当時金融機関のレバレッジの高さが際立っていたアイスランドのバブルが崩壊し、国家破綻(経済崩壊)寸前まで行ったものです。

このアイスランドが発行する通貨「クローナ」ですが、当然暴落が発生しました。

暴落どころか、各FX会社にて強制決済・取引停止まで至り、追加証拠金を払えなくなって借金を抱える方も続出。

日本人投資家に対する被害は甚大なものとなりました。

サトル
私は当時は初心者であり、クローナのポジションはなかったですが、他通貨も巻き込まれたので大変でした。

これが、デフォルトの恐ろしさです。当時はリーマンショック直撃の年だったので、投資家からの阿鼻叫喚の声が多数・・・

とはいえ、次に通貨危機が発生する場合、アイスランド危機とは異なる対応になると期待しています。

さすがにFX各社は、クローナの反省を活かして取引停止まではいかないはず。というのが私の見解。

デフォルトの発表は急ですが、危機が迫ると市場がザワつくので多少は予測できます。ギリシャの時もさすがにヤバいと言われていたタイミングでのデフォルトでした。

もしもデフォルトが発生し追証が払えない投資家が続出すると、投資家のみならずFX会社も大損失。最悪のケースだとFX会社は倒産です。

そのため、デフォルト等の大変動が予期される場合は、相場が混乱する前にFX各社が投資家に取引停止を予告する可能性もあります。

その時にスワップポイントサヤ取りの両建てポジションを解消すれば、被害はない(あっても最低限)で逃げ切ることが可能です。

とはいえあくまで憶測なので、残念ながら保証はできません・・・

ちなみに私の勤め先の金融機関でも、リーマンショック時のドタバタの反省を生かすべく、様々なリスク対応施策が執られています。

日々ストレステスト(ショック相場時の影響予測)やバックテストを行っており、危機発生時の対応について、常に検討がなされています。

今後デフォルトが発生しそうな国は?

今後の予測については、国別の信用格付けがひとつの指標になります。

信用格付けとは?

S&Pやムーディーズなどの格付け機関が発表している、各国の債務支払いに対する信用度を表しています。Aに近づくほど、Aや+が増えるほど信用が高い国となります。

早速見てみましょう。

評価 評価内容
オーストラリア AAA 投資適格
アメリカ AA+
イギリス AA
日本 A+
中国 A+
アイスランド A
メキシコ A-
南アフリカ BB+ 投機的(投資不適格)
トルコ BB-

ご覧の通り、人気の高金利国「南アフリカ」と「トルコ」は格付けが低く、格付け機関だと投資不適格とされていますね。

特にトルコの通貨「リラ」については、格付けの通り右肩下がりのチャートを描いているので、通貨を買うだけだと長期的に損をする結果に・・・

トルコは現状の見通しが明るくないのが事実です。大統領が様々な施策を執っており、直近は堅調なんですが、いつまで続くのか・・・

サトル
投機的な考えだと爆上げの可能性もありますが、堅実投資ならトルコリラを買うのを控えるか、少額の投資にするかが無難ですね。

ちなみに最近だと、スワップポイントが高水準で信用格付けも高めの「メキシコペソ」が投資家から脚光を浴びています

信用格付けが低い国の通貨は投資対象外にすべきか?

信用格付けが低い「南アフリカ」と「トルコ」はデフォルトの危険があるので、スワップポイントサヤ取りの対象にしない方が良いってことだね。
サトル
それは少し短絡的かな。その分両通貨は他より利回りが高いので、機会損失を招くかもしれないよ。

スワップポイントのサヤ取りにおける、各通貨の利回りは大体以下の通りです。
サトル推奨のレバレッジで運用した場合)

通貨 利回り
トルコリラ 5.5%
南アフリカランド 3.5%
メキシコペソ 3%
ドル 2%
ユーロドル 2%

信用格付けが低い国の通貨ほど、利回りが高くなっています。

投資においてリスクと利回りは相反するので、リスクが高い通貨ほど利回りが高くなります。

そしてこのリスクですが、「スワップポイントのサヤ取り」はそもそもリスクが低い投資手法です。

例えば、トルコリラはスワップポイントが高いため「買い」だけで投資する方も多います。

その場合、もしもトルコリラが下落すると、下落分が直接損失です。為替変動による損失と比較するとスワップポイントの利益なんて微々たるもの。これまでの利益は簡単に吹き飛びます。

予期せぬ暴落でロスカットが発生したら投資分が丸々損失に・・・

一方、スワップポイントのサヤ取りは、「買い・売り」両ポジションを保有するため、暴落により「買い」ポジションがロスカットになっても、「売り」ポジションが含み益として残ります

その後レートが上がると「売り」ポジションの含み益が減少する可能性もありますが、投資分が丸々損失とはなりません。

それどころか、為替相場の下落が進むことで逆に利益が発生するなんてこともあり得ます

そういった点から、リスクを抑えた投資手法として「スワップポイントのサヤ取り」が優れていると考えています。

とはいえ、リスクが高い通貨に対する全力投資はやめた方が無難 です。分散投資は資産運用における基本中のキホンです。

リスクの低い通貨に投資対象を分散したり、株式への投資を行ったりして、投資対象の分散でリスクを抑えましょうね。

サトル
サトルは総資産の15%程度を、トルコリラでのサヤ取り投資に充当中。

分散投資の基本はこちら。

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まとめ

デフォルト発生時の影響や、デフォルトが発生するかもしれない国について、理解頂けましたでしょうか。

トルコのデフォルト可能性は、株式投資した会社が倒産する可能性より低いかもしれません。

とはいえ、投資対象とする限りは常にリスクと向き合う姿勢が大切。リスクを正しく理解して、納得感のある投資をしましょう。

スワップポイントのサヤ取りは、投資の中でも指折りの低リスク手法です。日々の管理を怠らなければ、着実に利益を重ねることが可能です。

貯金として寝かせるぐらいなら、是非とも投資を検討してはいかがでしょうか?

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この記事が、あなたの投資判断の一助となることを願います。

では、また。