利回り7%以上を狙える「米ドル・香港ドルのスワップポイントサヤ取り」
スワップが有利なFX会社で開始するのが鉄則ですが、読者様からの情報提供により「くりっく365も好条件である」ことが判明しました。
2019年9月現在の水準だと、利回り15%超え!
- そんなうまい話あるの?
- くりっく365だと何か違いがあるの?
そんな疑問に答えるべく、本記事では以下を説明・検証します。
- くりっく365とは?
- くりっく365で得られる利益・利回り
- くりっく365で運用することのリスク
- くりっく365を扱うFX会社のオススメ
米ドル・香港ドルのスワップポイントサヤ取りの基本はこちら。
目次
【前提知識】くりっく365とは?
「くりっく365」とは何ぞや?から説明します。知っている方は飛ばして次に進んでください。
FXは「取引所FX」と「店頭FX」の2種類があり、くりっく365は取引所FXに該当します。
取引所FXと店頭FXで、取引方法に大きな違いはありません。
運営元が公的機関「東京金融取引所」(くりっく365)か、各FX会社(店頭FX)かの違いです。
FXが始まった当時は法整備が万全でなく、悪質なFX会社によるトラブルが頻発。そのため安心して取引可能な環境が求められていました。
そこで、公的な機関(東京金融取引所)を運営元として「くりっく365」が誕生。
今はFX取引に係る法整備が済んでいますが「くりっく365」は公設市場として残っています。
くりっく365は取引市場なので、店頭FXを運営する各FX会社でも取り扱っています。
私は以下3社のくりっく365口座を保有しています。
- 外為オンライン
- GMOクリック証券
- 岡三オンライン証券
米ドル・香港ドルを取引する際の違いは?
香港ドルは米ドルと価格が連動しており「1米ドル=7.75~7.85香港ドル」で固定されています。
そのため「米ドル:1万通貨・香港ドル:7.8万通貨」を、1ポジション(1ポジ)としていました。
くりっく365はここが異なります。取引単位に注目。
香港ドルの取引単位が10万通貨!(7.8万通貨が注文不可)
そのため1ポジの最低単位が「米ドル:10万通貨・香港ドル:80万通貨」になります。
以下の違いを考慮して戦略を立てる必要がありますね。
- 1ポジの最低資金が多くなった
- 「米ドル1:香港ドル7.8」じゃないためレバレッジ戦略が変わる
くりっく365でのサヤ取り利益は
実際のスワップポイントを基に、サヤ取りで得られる利益を計算してみます。
2019年9月8日時点の各社スワップポイントは以下の通り。最新のスワップはこちら。
会社 | 米ドル | 香港ドル | 利益 |
みんなのFX(店頭FX) | ¥650 | -¥560 | ¥90 |
LIGHT FX(店頭FX) | ¥650 | -¥560 | ¥90 |
SBIFXトレード(店頭FX) | ¥620 | -¥160 | ¥460 |
FXプライムbyGMO(店頭FX) | ¥510 | -¥800 | -¥290 |
外為オンライン(くりっく365) | ¥730 | -¥152 | ¥578 |
GMOクリック(くりっく365) | ¥730 | -¥152 | ¥578 |
岡三オンライン(くりっく365) | ¥730 | -¥152 | ¥578 |
(※)米ドル10万通貨に対する香港ドルは、店頭FX:78万通貨、くりっく365:80万通貨で計算。
くりっく365の方が利益が大きいですね。
試しに2019年8月のスワップをもとに利益を計算してみます。以下はGMOクリック証券の抜粋。
集計した結果はこちら。
計算の結果、1か月で16,518円のスワップポイント利益となりました。
なお、スプレッド(売値と買値の差)が初期費用として必要です。
くりっく365はスプレッドが変動するため、私が確認した時のスプレッドで計算。
米ドル「3銭」・香港ドル「1銭」であり、1ポジ合計11,000円でした。
約20日の運用でスプレッドを回収する感じですね。
くりっく365での必要資金は?
くりっく365だと以下2点が店頭FXと異なるため、必要資金を再計算する必要があります。
- 1ポジの単位が大きく、最低資金も多く必要
- 米ドルと香港ドルの比率が「1:7.8」ではなく「1:8」
米ドル10万通貨・香港ドル80万通貨を、1ポジとして計算します。
最低限必要な資金は?
まずは最低限必要な金額(必要証拠金)から。以下の計算式で求められます。
数量 | 必要証拠金(※) |
1ポジ | ¥852,800 |
5ポジ | ¥4,264,000 |
10ポジ | ¥8,528,000 |
(※)米ドル105.6円、香港ドル13.45円で計算(米ドル/香港ドルのレートは7.85)
どれだけ入金すべき?
必要証拠金は最低金額(レバレッジ25倍)なので、値動きがあると即ロスカット。
ロスカット回避のために必要な余裕資金を計算します。
「米ドル/香港ドル」のレートが7.8の時に1ポジを保有した場合を例にします。
過去20年間の最大損失は約25万円でした。
最大損失を迎えてもロスカットされないためには、必要証拠金プラス25万円が必要です。
最悪シナリオまでは行かないと思うなら利回り重視で入金額を減らす。
もっと安全に運用いきたいなら入金額を増やす等、リスク許容度に応じて入金額を増減してくださいね。
サヤ取りの利回りまとめ
上記で計算した必要資金を元に、年間のスワップ利回りを計算します。
なお、開始時のレートによって必要資金が異なります。そのためレート毎に利回りを算出。
以下は1ポジ毎の金額。年間利益は2019年8月の実績を1年換算した結果です。
米ドル/香港ドル | 必要資金目安 | 年間利益 | 利回り |
7.85 | ¥1,137,800 | ¥198,216 | 17.42% |
7.84 | ¥1,130,800 | 17.53% | |
7.83 | ¥1,123,800 | 17.64% | |
7.82 | ¥1,116,800 | 17.75% | |
7.81 | ¥1,109,800 | 17.86% | |
7.8 | ¥1,102,800 | 17.97% | |
7.79 | ¥1,088,400 | 18.21% | |
7.78 | ¥1,074,000 | 18.46% | |
7.77 | ¥1,059,600 | 18.71% | |
7.76 | ¥1,045,200 | 18.96% | |
7.75 | ¥1,030,800 | 19.23% |
(※)必要証拠金は上で計算した8.5万円を適用。必要資金はあくまで目安。
くりっく365で運用する場合のリスクは?
香港ドルという通貨のリスクは別記事をご覧ください。
ここで考察するリスクは、くりっく365がこの高利回りを保てるかどうか。
通常のスワップサヤ取りは、良くても利回り5~7%です。
まずは直近のスワップを見てみました。
・・・ちょっと思考が追い付かない。
2019年9月は、香港ドルを売ってもスワップが得られている。
直近2019年7月からスワップが有利になっていました。
2019年7月は米ドルの利下げが行われた月です。
その後8月に香港ドルも利下げ実施。今の有利なスワップは、香港の利下げが影響してそうですね。
そのため、このスワップ水準は当面続くだろう(今は高過ぎだけど)と予測しています。
最新のスワップポイントは以下でご確認ください。
【参考】過去のサヤ取り損益をシミュレーション
心配性なので過去のスワップ実績を取得し、1年毎に損益を計算してみました。
過去実績なのであくまで参考ですが、2017年以降は利益が出ているという結果。
米ドルの利上げにより、米ドルの買いスワップが増した時期ですね。
この時期以降、米国が利下げしてもスワップは高水準を保っています。
くりっく365の運用に有利なFX会社は?
多くのFX会社がくりっく365を扱っています。
けれども、スワップポイントやスプレッドは各社同じ。
・・・違うんです。
各社取引ルールが異なるため、このルールで利回りに差が出るんです。
着目すべきはロスカットルール。
証拠金維持率100%未満でロスカット(ロスカット基準100%)の会社が大半です。
しかし、証拠金維持率50%までロスカットしない会社(ロスカット基準50%)もあります。
安定的に運用するには、ロスカット基準が低い方が良いに決まってます。
そんなわけで、私は以下2社をオススメ。
口座開設は無料。5分で開設できますし、3日程度で取引可能になります。
まとめ
いかがでしたか?
現時点では驚異の利回り17%。
これが続けば最高ですが、最終的には例年の利回り(7~9%)に落ち着くかと。
始め時は「米ドル・香港ドル=7.8」です。けど、面白そうなので早めに始めようかと考え中です。
世界的な利下げの流れ次第ですが、当面は利益が得られるはず。
エントリーするタイミングで、ブログかTwitterで報告します。
なお、米ドル・香港ドル以外にも各通貨オリジナル戦略を立てているのでご覧ください。
では、また。