株価指数(インデックス)に対する投資は、投資初心者も理解しやすく、資産運用の鉄板です。
なかでも投資信託やETFでのインデックス投資は、分散投資の王道であり銀行・証券会社でおすすめされます。私のポートフォリオの大半も、インデックスに対するETFでした。
一方、投資信託やETFでなくとも、「CFD」でインデックスに対する投資ができます。「CFD」は、少額の証拠金を積むことで、自分の投資元本より大きな投資ポジションを建てられるのが特徴です。
とはいえ、CFDでの投資はあまりメジャーではないので、初心者にとってはリスクの高い投資だと思われがち。また、「くりっく株365」と「店頭CFD」の2種類があるため、どっちが良いかわからず、投資に尻込みしている方もいるのでは?
私としては、株価の値上がりにおける利益だけでなく、定期的に配当金を受領できる「くりっく株365」をおすすめしています。
本記事では、おすすめの資産運用方法として、「くりっく株365」によるインデックス投資のメリットを詳しくご紹介します。

CFD?くりっく株365?という方は以下の記事も併せてお読みください。
- 高配当を得られる
- 為替リスクを回避できる
- 税金の支払い繰延べで複利効果を高めることができる
現役金融マン、サラリーマン個人事業主、SE・プロマネ・ITコンサル、お金マニア、一児の父

2005年某国立大学法学部入学(西日本の某府県)。たまたま取ったゲーセン景品が高額で売れたことでネット物販に目覚め、利益の300万円を元手に投資を始める。2009年金融機関向けにサービスを提供するIT企業(某総研)入社。SE、プロジェクトマネージャ、ITコンサルの経験を積む。在職中にプロジェクトマネージャ試験合格。年収を上げるべく高年収の金融機関に絞って転職活動を行う。2013年某金融機関に転職し年収250万円アップに成功。システム開発の企画・推進、先端技術調査、国内外の市場動向調査等を通じて、IT・金融・資産運用の知識を蓄積中。2017年よりネット物販を再開し2018年の収益が1000万円を超え、サラリーマン兼個人事業主となる。リーマンショックや3.11東北大震災などで冷えた相場でもめげずに投資を継続し、32歳で総資産3000万円達成。新しい投資情報の収集や税金の勉強などお金大好き変人。40代で会社を辞めてまったりネット物販と投資で生活するのが目標。
目次
くりっく株365のメリット①高配当を得られる
くりっく株365では、ポジションをもつことで配当金を貰えることが特徴です。CFD投資には、「くりっく株365(取引所CFD)」と「店頭CFD」がありますが、配当金が貰えるのは「くりっく株365」です。
配当金のような安定した収益は、資産を増やすうえでの重要な要素です。
値上がり益を狙って、配当金が少ない(又は配当が無い)株式等に投資することも否定はしません。資本主義は今後も発展すると思っているので、長期で見ると値上がり益も狙えるはずです。
ただ、値上がりは未確定要素なので、あくまで確実に貰える「配当金」を狙うほうが、より安心できないですか?
くりっく株365の取扱い銘柄と、2018年の配当実績は下表の通りです。
の配当-300x169.png)
CFDは、少ない資金で大きな投資ポジションを得る(レバレッジ)ことができます。配当金が得られる「くりっく株365」では、レバレッジをかけたぶん、投資元本に対して多くの配当金を得られます。
上の表だと、FTSE100は必要証拠金のみでの最大レバレッジ(約27倍)をかけると85%の利回りです。最大レバレッジをかけるのは、だいぶ危険なので断固反対ですが、レバレッジをかけることで高配当を得られることがわかりますね。
これは、ETFや投資信託にはないメリットです。

また、くりっく株365には決済期限がないため、長期投資に向いています。
先物取引だと、いつまでにポジションを解消しないといけないか、期限が決まっています。そのため、期限がきたときに値下がりが起きていれば、損失確定です。
一方、くりっく株365はこの決済期限がないため、配当を貰いながら長期的に運用することができるため、ロスカットにさえ注意しておけばOKです。
くりっく株365のメリット②為替リスクを回避できる
外国株式・ETF・債券は通常現地の通貨で購入します。一方で、くりっく株365は全て日本円で購入します。具体的には、株価指数1ポイントにつき100円です。

現地の通貨でETFを購入する場合。例えばアメリカのインデックスに投資するETFを米ドルで購入する場合、①日本円をドルに替えて購入 ②売却や配当の利益は、ドルを日本円を買えて受け取る、という往復の交換が必要となります。
この場合、以下2つのデメリットがあります。
- ドル⇔円の交換に手数料が発生する。
- 交換時の為替相場によっては、円に戻すときに損をする(円高のとき)。
なので、手数料や為替を気にして取引を行う必要があります。
例えば「1万ドルの両替に往復1万円の手数料(1ドル片道50銭)」だったら、せっかくの利益から為替手数料が引かれます。
また、1万ドルでETFを購入し、1.1万ドルになったところで売却したことを想定してください。この時、1ドル100円の為替相場で購入(100万円)しても、売却&円に戻す時に1ドル90円の為替相場だと、手元に入るのは99万円。更にそこに為替手数料が引かれます。

せっかく株価が上がったのに、為替相場と手数料で損をする可能性があるってことです。
しかし、「くりっく株365」は日本円で購入するため、交換の手間や為替リスクが回避できます。(為替リスクはマーケットメイカー(値付け業者)が負ってくれます)
ETFによるインデックス投資や、店頭CFDにはないメリットですね。

くりっく株365のメリット③配当金に対する税金を繰り延べできる
投資の利益には、もちろん税金の支払いが必要。約20%が取られます。
くりっく株365では、ポジションを解消した時(売却時)に利益が出ている場合にのみ、税金の支払いが必要です。
これは配当金に対しても同じ。配当金を得ているポジションを解消しない限り、配当金は含み益として扱われるため税金は不要です。
一方、投資信託やETFでインデックスに投資する場合は異なります。配当金として得られた分配金や配当は、その度に税金が徴収されてしまうのです。
投資の醍醐味は、複利の効果を利用して資産増加を増加を加速させることにあります。複利の効果とは、投資で生まれた収益を再投資して、それがまた増えていくこと。複利効果の凄さは別の記事で詳しく書いています。
配当金を得る度に税金を支払っていると、再投資に回すお金が減るため、複利の効果を最大限に生かすことはできません。(どれだけの差がでるのかは別記事で説明しようかと思います。)
一方、くりっく株365では配当金を得ても、ポジションを解消しない限りは、確定利益にならないため税金は不要。つまり、確定利益になるまで税金を繰り延べできるので、複利の効果を最大に生かすことができるのです。
現物株やETF等にはないメリットですね。
同じように、税金の繰り延べができる「米国債」もおすすめです。
注意すべくは金利支払い!
とはいえ、注意することがあります。
2017年から、これまでなかった金利の支払いが必要になりました。アメリカは利上げの真っ最中なので、NYダウはかなりの金利負担です。他にもくりっく株365が扱う銘柄うち、日経平均以外は金利支払いが必要となります。
配当金の受領と同じように、金利の支払いは、保有している期間中ずっと払い続けることになります。
ここで、2018年の金利実績をご覧ください。
赤い字でマイナスになっているのが、金利の支払いです。NYダウに至っては「配当<金利」であるため、配当益はマイナスです。
配当と金利のバランスを考えると、配当狙いの投資は、日経平均かFTSE100(イギリスの株価指数)に絞られます。
金利の見通しですが、日本はマイナス金利政策を取っているため当面はこの水準でしょう。
イギリス(FTSE100)については、2018年8月に金利を上げています。EU離脱を控えた経済の不透明感や世界的な貿易摩擦の悪化等。今後の利上げはイギリス経済にとってリスクとなり得ます。そのため、当面はこの水準を維持するか、利上げがあっても限定的と私は踏んでいます。

FTSE100の特徴等は以下記事もご参照ください。
くりっく株365を取扱う証券会社
くりっく株365を扱う証券会社として、以下5社を紹介します。
証券会社を選ぶコツとしては、手数料の安さだけでなく、証券会社ならではの取引ツールや情報量が大切です。
証券会社 | 手数料 | ロスカット基準 | 特徴 |
ひまわり証券 | 148円 | 100% | 手数料が低く、自動売買ツールもある |
日産証券 | 151円 | 70% | 手数料が低く、ロスカット基準が低い |
岡三オンライン証券 | 153円 | 50~100% | ツール豊富、ロスカット基準が選択できる |
フジトミ | 153円 | 100% | 対面相談プラン有、セミナーも頻繁に開催 |
マネックス証券 | 152円 | 100% | 証券会社として米国株に強く情報量が多い |
ひまわり証券は、手数料の安さで頭ひとつ出ていますね。自動売買ツールもあるので、手数料の安さと合わせ技で、短期売買での利益も狙えるのが特徴です。
あとは、ロスカット基準が低い岡三オンライン証券と日産証券。他はロスカット基準が100%ですが、この50%・70%は目立ちますね。
ロスカット基準100%とは、「入金額+含み益」<「必要証拠金+含み損」となった時点でロスカット(強制決済・損失確定)とされることを指します。この基準が70%になると、ロスカットの可能性がより低くなります。
ただし、ロスカット基準が70%の会社で運用する場合でも、基準が100%であるという意識で取引を行ってください。70%基準で楽観的にレバレッジをかけると、油断が発生し危険です。とはいえ、急な値下がり時に、入金までの猶予が長いほうが精神衛生上良いですね。

ロスカットを回避するための運用方針は、以下記事を参考にしてください。
まとめ:くりっく株365で配当収入を得よう
株価指数CFDにおける「くりっく株365」について、メリットや注意点を掘り下げて説明しました。
「くりっく株365」では、ロスカットされないための証拠金と、金利の動向に注意しておけば、安定的な収益を確保することができます。
まとまった投資資金がない方でも、投資元本より大きな金額を動かすことができるため、初心者にとっては入りやすい投資方法ではないでしょうか?
長期投資・分散投資のひとつの選択肢として、「くりっく株365」による配当狙いの投資もいかがでしょうか。
他にもリスクを抑えた投資として、以下も検討することをおすすめします。
この記事が、皆様の資産運用計画の一助となれたら幸いです。
では、また。